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振り返ると、ただ時の過ぎゆくままに来るものはすべて受け入れ、小さな自分の枠の中で
それでも、次から次からやってきてくれる仕事をもくもくとこなしてきた、この数年だった。
ある時は、全くのゼロからの創意工夫が必要だったり、
ある時は、あえて過去の経験を生かしたやり方をしてみたり、とさまざまなパターンを積み重ねてきた。
でも今、立ち止まってみるとただ闇雲に走り続けてきた、というその事実だけで
自分を満足させていたのではないか、と思う。それも、本当に小さなフィールドの中で・・・。
MiiM(meme・ミーム)というのは、今から8年くらい前に、突然ふ〜っと意識の中に入ってきてくれた言葉。
調べてみると、「人から人へ、想いや情報を伝えるための素粒子、またはそれを複製する遺伝子」とある。
1976年にアメリカの生物学者、ドーキンスが創りだした造語だという。
このミームという言葉に出会ってから、私は「人がすべて、想うことがすべて」、
と長い間、心の奥で思い続けていたということに気がついた。
今年は、まわりにいてくれる大勢の人たちとその人たちのそれぞれの「想い」にふれて、
ミーム・カンパニーという小さな小さな入れ物の中からではあるけれど
沢山の「想い」が混じり合い、融合しあい、アメーバーのような不定形の生命体になって
世の中に溶け出していけたら素敵だな、と想う。
この冬は北陸や東北、北海道も例年にないほど大雪の被害が大きい。
昨年の「猛暑・暖秋」の影響で海水温度が上昇しているのため、というけれど
こんな天変地異をとおしても生きることの意味を考えてしまう。
まずは、足下の「出来ること」から始めていこう。
こんな事を想う新年。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 |
2006年1月 原崎 美也子
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